散水施設の基礎
1) 散水量について
散水量を表現するには深さで表現し、何mm散水と表現します。
天気予報などを聞いていると、降雨量について「○○地方では、明日の朝までに○○mmの雨が降る」、というような言い方をしますが、同じような言い方でmmで表し、散水深といいます。
mmで表した散水深に面積をかけると水量を算出できます。
例えば、1m×1mに1mmを散水するとう1リットルとなります。
つまり1㎡に1mmで1リットルです。
【計算例】
1,000mm×1,000mm×1mm=1,000,000m
m3=1,000、cm3=1リットルだいだいの感覚の目安として畳1枚に一升瓶の水をあけると約1mmになります。
実際に土壌、培地の中にどの程度まで浸透するか、植物の根域(根から水や養分を吸収できる範囲)にどの程度広がるかは分かりませんので、注意が必要です。
2) 必要な散水量
必要な散水量は散水の目的や土壌の種類・植物の種類・生育の状況」・季節や気温などによって異なります。
点滴ホース敷設計基準
点滴ホース仕様 | サイズ | 流量 | 点滴ホース合計長さ | 分岐管からの長尺性 | 備考 |
スミラム1.7-2.3-02 | 20A | 40.0 L/min | 210m | 70m | 0.19 L/min・m |
25A | 62.5 L/min | 328m | 70m | ||
スミラム1.7-2.3-05 | 20A | 40.0 L/min | 500m | 150m | 0.08L/min・m |
25A | 62.5 L/min | 780m | 150m | ||
30A | 90.0 L/min | 1,120m | 150m | ||
40A | 160.0 L/min | 2,000m | 150m | ||
スミラム1.7-2.3-03 | 20A | 40.0 L/min | 300m | 100m | 0.13L/min・m |
25A | 62.5 L/min | 480m | 100m | ||
30A | 90.0 L/min | 690m | 100m | ||
40A | 160.0 L/min | 1,230m | 100m | ||
スミラムエース17-05 | 20A | 40.0 L/min | 1,140m | 263m | 0.034L/min・m |
25A | 62.5 L/min | 1,780m | 263m | ||
30A | 90.0 L/min | 2,570m | 263m | ||
40A | 160.0 L/min | 4,570m | 263m | ||
スミラムエース17-03 | 20A | 40.0 L/min | 710m | 170m | 0.056L/min・m |
25A | 62.5 L/min | 1,110m | 170m | ||
30A | 90.0 L/min | 1,600m | 170m | ||
40A | 160.0 L/min | 2,850m | 170m |
※1)算出ベース
1.7-2.3-05・・・サイズ別 流量L/min/0.08L/m(0.0767L/m)
1.7-2.3-03・・・サイズ別 流量L/min/0.13L/m(0.1276L/m)
1.7-1.0-05・・・サイズ別 流量L/min/0.034L/m(0.0334L/m)
1.7-1.0-03・・・サイズ別 流量L/min/0.056L/m(0.0557L/m)
1.7-2.3-02・・・サイズ別 流量L/min/0.19L/m(0.191L/m)
なお、上記の長尺性(m)計算圧力は次の考え方による。
①供給圧力:0.20 Mpa
②圧損ΔP : 0.15 Mpa
③末端圧力:0.05 Mpa
又、参考までに・・・・供給圧力が0.4Mpaとなった場合は、分岐管からの長尺性(最長距離:平坦地にラム17-2.3-05点滴ホースを敷設する時)は約200mとなる。
(0.2Mpa時は、150mであるが・・・約1.3倍の長さになる。)
但し、潅水計画を行う場合は、上記表の数値(供給圧力:0.2Mpaの算出数値)を採用したほうが安全である。